「DJってそもそも何してる人なの?」
「ただ機材の前に立って曲をかけているだけじゃないの?」
「 FUNKY MONKEY BΛBY’S や Creepy NutsのメンバーであるDJの役割は?具体的に何してるのかよくわからない」
この記事を見ていただいてる方はきっと、1度はこのようなことを思ったことがあるのではないでしょうか?
最近は以前よりも”DJ”という単語を耳にする機会や、テレビやライブイベントなどで目にする機会が増えましたよね!
またLDHの白濱亜嵐さんやMAKIDAIさん、山本裕典さんなどの芸能人の方でDJをやり始める方も最近ではよく見かけます。
ただDJという単語や存在は知っているという方は多くても、実際DJが具体的に何をしていて、どんな役割をする存在なのか詳しく知らないっていう方の方が多かったりしますよね?
ということで!この記事ではそんなDJについて少しでも興味を抱いた方のために
” DJとは? ”
をこの記事1つで理解出来る様に徹底的に解説していきます!
1.そもそもDJって何!?何をしてるの?
DJ(正式名表:disc jockey・ディスクジョッキー)とは、一般的にターンテーブルやコントローラーといった音楽を再生する機材を使用し、音楽が途切れないよう曲と曲と繋げて演奏する人のことを言います。
一括りにDJとは言っても、それぞれのDJの得意な音楽のジャンルによって細かく分類されることもあります。
2.DJの種類は大きく分けて3パターン!
一言でDJとは言っても、DJには様々な種類があります。
活躍の場をCLUBやDISCOとするCLUB DJ、アーティストのバックで曲のサポートをするLIVE(BACK) DJ、大会などでプレイを披露するバトルDJ、ラジオで曲を流したりトークなどもするラジオDJ、結婚式場で結婚式の音響をプロデュースするウェディングDJ、家で自分の好きな曲を流してミックスするホームDJ などなど…
今回はメジャーで一般的に1番大きく分類される
・CLUB DJ
・BACK DJ
・バトル DJ (ターンテブリスト)
について解説していきます!
3.3種類のDJの詳細を徹底解説!
①CLUB DJ
CLUB DJとはCLUBやDISCOなどで営業中に音を途切れさせることなくノンストップで音楽をかけ続けているDJのことを言います。
普段音楽をiTunesやSpotifyなどで聴く時、曲の終わりと次の曲の始まりには間がありますが、ではCLUBやDISCOで曲がかかっている間があってはどうでしょうか?
せっかく盛り上がっているのに曲が止まって間があってはシラけてしまいますよね…?
そのようなことにならないようにするために、フロアにいるお客さんの雰囲気を見ながら今いるお客さんにはどんなジャンルの曲が刺さるのかなども考えつつ前の曲から次の曲へ違和感なく繋ぎ続けるのがCLUB DJになります。
ただ、ひたすらお客さんに刺さる曲を途切れることなく次々にかけているわけではなく、この曲の後にはこの曲をかけたらより盛り上がるというのも考えながら選曲をし、タイミングによっては前の曲を完全に終わらし、瞬時に次の曲へ切り替えるテクニック(カットイン)を用いたりもします。
また、ずっとアップテンポの曲が続くのは盛り上がりますが、ずっとアップテンポが続いても疲れてしまいますよね?より長い時間楽しんでもらえるよう、お客タイミングを見つつローテンポな曲をかけて適度に休憩させてあげることで長い時間楽しめるようにコントロールすることもCLUB DJの大切な仕事です。
②BACK DJ
BACK DJとは音楽ライブなどでアーティストのライブを音響面でサポートする役割をになっています。
一般的に知られているTRFのDJ KOOさんやFUNKY MONKEY BΛBY’SのDJケミカルさん、Creepy NutsのDJ松永さんなどがここでいうBACK DJに当たります。
DJをあまり知らない方達からすると
「この人たち何してるんだろ?」
「この人たちっている意味あるの?」
なんて思ったことがある方もいるかと思います。テレビなどではあまり本格的にDJプレイをしているところを見れなかったりするのでそう思われてしまうのも仕方がないのかもしれませんが、ぜひ今回でその考えを吹き飛ばしてください!
テレビなどで楽曲を披露する際は、その時に出した新曲などを披露するための出演だったりするので何曲も歌う機会がないことがほとんどですよね?
先ほどもお伝えしたように、DJの仕事は”曲と曲を繋ぐこと”です。そのため何曲も披露する場面のないテレビパフォーマンスでは特に重役を担ってないように見えます。
では、音楽ライブやフェスなどではどうでしょうか??
何曲も楽曲を披露することはもちろんですが、ライブの途中でMCを挟んだりする場面もあります。そんな時にボーカルやラッパー、お客さんの雰囲気などを読み取り盛り上げたり、曲にアレンジ(よくいうライブバージョン的なやつですね!)を加えたりと、とても重要な役割を持っています。
どうでしょうか?少しDJに対するイメージが変わりましたかね?笑
③バトル DJ (ターンテーブリスト)
バトル DJとは主にDJ機材 (ターンテーブルやミキサー等) を使ってDJスキル (スクラッチ、ビートジャグリング、DJミックス等) を競い合う大会に出場しているDJのことをいいます。
Creepy NutsのDJ松永さんはBACK DJでもありますがバトルDJでもあります。2019年9月にロンドンで開催された「DMC WORLD DJ CHAMPIONSHIPS 2019」に日本代表としてバトル部門に出場し、ディフェンディングチャンピオンのK-Swizzに勝利し、優勝を果たしたことで話題になりましたよね!
ターンテーブルやミキサーを楽器のように扱うことからターンテーブリストとも呼ばれます。
※おまけ フェスDJ
フェスDJとは世界3大フェスティバル ( ULTRA MUSIC FESTIVALやElectric Daisy Carnival (EDC)、Tomorrowland ) などの大きなフェスでDJプレイをする人のことを言います。
世界的に有名なDJは基本このようなフェスに出ている事が一般的です。
また、CLUB DJやBACK DJ、バトルDJなどが出演していることもしばしばあります。
*2025年1月26日にさいたまスーパーアリーナで行われたGMO SONICでTop 100 DJs 2024で世界1位を獲得した人気DJ/プロデューサーのMartin Garrixによるステージ
4.DJって稼げるの?
DJの稼ぎ方はさまざまですが、例えばCLUB DJには2パターンあり、店舗専属のレジデントDJになるとその店舗の社員やアルバイトとして働くことになるので月給や時給をもらう事が出来ます。もう1パターンはフリーDJとして色んな店舗に出演することで出演料をもらう事になります。出演料はそのDJによってことなり、まだ駆け出しのDJとなると無報酬や貰えたとしても数千円程度だったりしますが、知名度の高いDJになると1回の出演で数万〜数十万単位でもらえる事も可能になります。
また世界3大フェスティバルに出演しているような世界的に有名なDJにもなると、人気度も知名度も一般のDJとは桁違いなので1度の出演で数千万円単位でもらうこともしばしば。
ただ世界的に有名なDJはDJプレイだけでなく、自身で曲を作り (トラックメーカーと言います)、世界的にヒットさせることで億単位の収入を得ている人もいます。
※2019年のフォーブスの発表によると、ザ・チェインスモーカーズが年収50億円を獲得し、世界で最も稼ぐDJとして首位に立ちました。これを聞くと世界的に有名なDJの収入がいかに桁違いか分かりますよね!笑

Screenshot
※The CheainsmokersのInstagramから引用
5.DJになる為には?
DJになるために必要な資格や試験は特にありません!
極論、機材を揃えてYouTubeなどでターンテーブルの使い方を学び、音楽の知識やDJとしての基本的なスキルさえ身につければ誰でもなることは可能です。
趣味として独学でやるにはまずは機材を揃えることからスタートになります。
【DJになる上で必要な機材】
現在、DJを始める際にはパソコン (PC) を用いたPCDJ (デジタルDJ) スタイルが主流になっており、今回はそのPCDJを始める際に最低限必要なものを紹介します!
・パソコン (Apple社のMacBookを使う方が大半)
・DJコントローラー
・スピーカー
・ヘッドホンまたはイヤホン (※DJ用途に適したモデル)
これらの機材に関しては機材ブランドのオンラインサイトや、楽器店などで購入する事が出来ます。楽器店などでは直接機材に触れて比較出来たり、用途に応じて店員さんにも相談出来たりもするので詳しく聞きたい方は楽器店などに直接足を運んでみてくださいね。
またメルカリなどでも綺麗な状態のものがお安く販売されてたりすることもあるので、是非気になる方はチェックしてみてください!
・Apple公式オンラインストア:https://www.apple.com/jp/shop/buy-mac
・Pioneer DJ公式オンラインストア:https://alphathetajpnstore.com/
・audio-technica公式オンラインストア:https://www.audio-technica.co.jp/
・島村楽器公式オンラインストア:https://store.shimamura.co.jp/ec/Facet?category_0=11100000000
これらを揃えればPCDJを始める際に必要最低限な機材は揃います。
ただ、趣味としてやる上ではそれだけでも十分ではありますが、DJとしてどう活動して行きたいかによってはするべき行動は大きく変わってきます。
CLUB DJやLIVE DJになるには、ただ技術があるだけではなることは難しいのが現状です。
では、どうすればいいのか…?
それは確実に ”人脈” が要になってきます!
むしろ人脈があるならば、DJをやった事がない!でもやってみたい!と思えば人脈を通して現役のDJから直接教えてもらうことも可能だったりします。そして技術がある程度上達すれば、そのDJを通してCLUB DJとしてデビューすることも夢ではありません!
「でも、人脈人脈言ってもその人脈をどうやって作ればいいの?」
そう思われた方もいらっしゃいますよね?
その方法は・・・
”とにかく自分の足でCLUBに通うこと!”
これに尽きます。実際に行ってみることで自分の好きな音楽ジャンルを見つけられるのはもちろん、何度も足を運ぶことによって毎日その店舗にいるDJからは ”あの人最近よく見るな〜” と向こうから話しかけてくれることもしばしば!
もし自分から積極的に絡みに行けるようであれば、その日いいなと感じたDJさんに ”今日のDJ凄く良かったです!実はDJに興味があって〜” と話しかけてみると、ほとんどのDJさんは気さくに話してくれます。そうなればもう人脈をGETしたのも同然。あとは今流行っている曲を学んで技術を磨くのみ!
これがDJとしてデビューするには1番の近道になります。

Screenshot
*2025年世界CLUB TOP100 ランキング31位(国内1位)に輝いたWARP SHINJUKU

もう1つの近道な方法としては
“DJスクールに通う”
こんな方法もあります。こちらに関しては現役DJの講師がしっかり時間を決めて教えてくれるのでスケジュール通りに上達することが可能であり、また機材もスクールにあるものを使用することが一般的なので手ぶらで学びに行けることも利点です。また、卒業後に提携先のCLUBやイベントでのDJデビューを補償してくれるところもあります!
各CLUBの店舗でも専属DJ陣によるDJスクールを開催しているところもあるので、気になる方はぜひ1度チェックしてみてくださいね!
・渋谷TK NIGHT CLUB
https://tk-nightclub.com/djschool/
・六本木V2 TOKYO
https://www.v2tokyo.com/school/
ここで実際に現役DJとして全国各地で活躍している鈴木マリナさんにお話を伺ってきました!現役DJからの意見、是非参考にしてみてください!

DJになろうと思ったきっかけはなんですか?
マリナさん:小学生の頃ダンスをしてて、ダンスバトルでクラブやイベント会場に行くことが多かったんです。バトルの曲はDJによって決まるので、DJってかっこいいなーと思っていました。そしてジェシカアルバが出演している「ダンス・レボリューション」という映画で、DJがお客さんをジャックしてクラブのフロアをコントロールしている姿を見て「やっぱりDJやるしかない!」と思い、高校生の頃から徐々にダンスからDJをする時間が増えていきました。

・独学でDJを学びましたか?
マリナさん:独学で学びました!高校生の頃CDでDJを始めて、説明書を読むのが嫌いなのでボタンやフェーダーなど何も分からないままとにかく触りまくって何となく覚えていきました!当時は関西のクラブに遊びに行ってたので、この曲の次はこれが来る!っていう流れまで大体把握してて笑
クラブの選曲はそこで自然と身につきました。

DJの際に気をつけていること、また得意なジャンルはありますか?
マリナさん:ゲストのプレイは2時前後が多くパーティー感が強いので、派手に見えるプレイやパフォーマンスを心掛けています。Techno, Hard Dance, Tranceなど四つ打ちが得意です!

これからDJをやってみたいと思ってる方に一言お願いします!
マリナさん:クラブは各地方、都内でもエリアによって盛り上がる曲や流れが全然違います。自分がクラブで全力で楽しんでみると、この流れいいなー!とか色んな感覚が分かって来るので、まずはとにかく色んなクラブに足を運んでみることをオススメします♪
【 DJ 鈴木マリナ 】
第47回「ミス日本」西日本代表、名門大卒という異例の経歴を持つ次世代DJ。高校時代から芸能活動を行い、大学卒業と共に本格的にDJデビュー。
ジャンルレスなオープンフォーマットDJに、派手なパフォーマンスでオーディエンスを魅了。全国各地のクラブやフェスにゲスト出演し続けている。 クラブのみならず、ハイブランドのパーティーへの出演依頼も多く活動の幅は多岐に渡る。 「ULTRA JAPAN 2023」で歌手デビュー。波乱万丈な半生や芯の強さ、唯一無二のライフスタイルも注目されている。
・2020年、KSHMR 初の大型単独ライブツアー「KSHMR JAPAN TOUR 2020 DRAGON GATE FESTIVAL」のサポートDJに抜擢。
・2023年9月、「ULTRA JAPAN 2023」メインステージで歌手デビュー。自身の今までの想いを込めて作詞。会場では数万人のオーディエンスを熱狂させた。
今最も注目されているアーティストで今後の彼女の活動にも目が離せない。
公式Instagram: https://www.instagram.com/marina_suzuki_official/?igsh=MXV4Ym9qejQydzZpYg%3D%3D#
- まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は ”DJとは?” について詳しく解説してみました!
DJについて詳しく知れたでしょうか?この記事がきっかけでDJのイメージが少しでも変わったり、1人でも多くの方がDJに興味を持っていただけた方がいれば嬉しい限りです。
もし興味を持っていただけたら是非1度、CLUBや音楽フェスに行ってみたり、LIVEなどでDJがいる場合にはDJにも注目してみてくださいね!
著者である私YURIEのアカウントでは都内のCLUBのお得なゲスト情報なども発信してるので是非チェックして実際にCLUBに足を運んでみてください!
何か質問などもあれば気軽にDMなどもしてみてくださいね♪
Written by YURIE
・都内の数々のCLUBで10年以上にわたりプロモーターとして活動
・ULTRA JAPANやEDC JAPANなどのフェスの仕事にも携わる
Xアカウント:https://x.com/s2yurie_promo?s=21&t=zIR9lceuJ3t1vVIbfgwMEw
コメント